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          <dc:title xml:lang="ja">第 2 次世界大戦前におけるアメリカ統治下のフィリピン林業開発(林学科)</dc:title>
          <dc:title xml:lang="en">On the forestry exploitation of the Phillippines under American rule before the World war II (Department of Forestry)</dc:title>
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            <jpcoar:creatorName xml:lang="en">Shinohara, Takeo</jpcoar:creatorName>
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          <datacite:description descriptionType="Other">(1)アメリカ帝国主義は, 米西戦争の勝利によって, スペイン領フィリピンを分割支配することになった。アメリカ帝国主義はフィピンを自国経済にとっての良き資本輸出, 製品販売, 原料供給市場として位置づけたばかりでなく, 該領を中国市場へ進出するための軍事的拠点としても高く評価していた。アメリカの植民地政策は, 産業資本の未成熟なスペイン時代における消極的な植民地政策とは異なり, 産業開発をかなり推進した。植民地主義の枠内ではあるが, 経済開発が必要であったからである。だが, その枠は本国本位を修正したものであった。農民を基盤とする革命軍の革命的性格を除去するためには民族的要求もとりいれざるをえず, また19世紀末から20世紀にかけての国際経済の発展と独占段階における激しい植民地獲得競争が, 完全な本国経済中心を許さなかったからである。したがって帝国主義国家ではあるが, 懐柔策として宗教体制を基盤とするスペイン領有時代の政治を転換し, 民主政治と独立への展望をフィリピン人に与えた。それはアメリカがフィリピン植民地支配に残した大きな特徴の一つである。アメリカは植民地化当初はフィリピン民族主義を弾圧したが, 漸次フィリピンの自治拡大を図っていった。ついに1934年にはコモンウエルス政府ができ, アメリカ統治機構の中枢であった総督制はなくなり, それに代るものとして高等弁務官制が布かれた。しかし, せっかくフィピン人独自の自治政府ができたものの, その自治には限界があり, 重要な政治, 経済権はすべてアメリカが握っていたのである。アメリカがフィリピン植民地に認めた自治体制は, いってみればアメリカ資本の利益に基づくものであり, そこには常に資本の論理が作用していたのである。</datacite:description>
          <datacite:description descriptionType="Other">(2)アメリカの領有となってからのフィリピン経済は, アメリカの近代的植民地政策によって顕著な発達をした。アメリカはフィリピンを自国資本に対する資本投下市場, 商品販売市場, 原料供給地として強く位置づけていた。アメリカの植民地政策は, 本国の工場製品を販売せしめる必要から自給自足を目的とする封建的農村の自然経済を解体せしめて, 商品経済の促進を必要としたのである。そのためには, アメリカはフィリピン原住民の農業生産物が商品化される流通過程の近代化のみに満足せず, その基本産業たる砂糖, 麻, 木材などの生産過程に直接干渉し, 本国の技術と資本とをもって能率的に農林業の経営を行ない, それによって植民地の富を可能な限り収奪せんとする欲求から, 農林業部門にエステートの型で進出した。この型は甘蔗栽培に多い。しかし, アメリカは自国資本の安全を守るためにフィリピン産業の近代化には常に一定の限界を与えたのである。かくして, フィリピン経済構造の基本をなす農業関係には, 依然として前期的遺制が支配的となった。アメリカの産業政策は母国の不足品である砂糖, 麻, コプラなどを植栽せしめ, フィリピン原住民の自主的産物である棉花及び米などの生産の助長を抑制して, フィリピン経済を完全にアメリカに依存せしめたのである。1909年に「ペ・ア法」が成立し, この法律はアメリカの対比自由貿易を規定したもので, それによるとアメリカ商品のフィリピンへの輸出は無制限かつ無関税であるのに, 米を除く砂糖, 煙草などのフィリピン商品のアメリカへの輸出には, 一定の割当制がとられた。フィリピンは輸出入貿易の面で完全に米国に依存せしめられ, フィリピンの輸出品(=一次産品)の大部分はアメリカ向けで, 輸入品(=工業製品)の大半がアメリカからであった。1929&amp;acd;39年における輸出商品構成についてみると, 5大輸出商品といわれるもののなかには, 砂糖, コプラ, マニラ麻, ココヤシ, 煙草などがあり, それらはすべて輸出農業商品である。それ以外にわずかに刺しゅう品と木材があるのみである。最大の輸出商品は砂糖であった。木材は1930年以降はいつも第8位にある。こういう輸出作物が重視された反面, もうけの少ない米, トウモロコシなどの食糧は軽視された。フィリピン経済の重要産業部門は, ほとんどがアメリカ資本によつて支配された。林業部門もそうである。(3)それではアメリカ統治下の具体的な林業開発の実態について述べよう。森林面積は約1,700万haあり, それは国土総面積の約58%を占めている。そのうち経済林が約78%あり, その林相・蓄積はきわめてととのつていた。林野所有はほとんど国有林で形成されている。この国有林にかたよった所有形態はスペイン支配によって形成され, それはアメリカの植民地政策によって継承された。森林の総蓄積は約11億m_3と推算され, 経済林のみの蓄積は約10億m^3といわれる。樹種構成もフタバガキ科に属する材が75%も占めている。このように森林資源豊富でかつ林野所有が国有林を基本にして成立している森林を舞台にして, フィリピンの資本制約採取林業は展開したのである。</datacite:description>
          <datacite:description descriptionType="Other">紀要論文</datacite:description>
          <dc:publisher xml:lang="ja">琉球大学農学部</dc:publisher>
          <datacite:date dateType="Issued">1973-12-01</datacite:date>
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          <dc:type rdf:resource="http://purl.org/coar/resource_type/c_6501">departmental bulletin paper</dc:type>
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          <jpcoar:sourceTitle xml:lang="ja">琉球大学農学部学術報告</jpcoar:sourceTitle>
          <jpcoar:sourceTitle xml:lang="en">The Science Bulletin of the Faculty of Agriculture. University of the Ryukyus</jpcoar:sourceTitle>
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