2024-03-28T11:23:47Z
https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/oai
oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005690
2022-10-31T02:50:44Z
1642837622505:1642837745608:1642837773498
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処理モードの異なる自己注目が抑うつ的反すうに及ぼす影響
The effects of self-focus based on the different processing modes on depressive rumination
竹市, 咲乃
伊藤, 義徳
Takeichi, Sakino
Ito, Yoshinori
本研究の目的は、抑うつ的反すうをもたらす自己注目の背景にあるとされる、異なる情報処理のモードが、反すうに及ぼす影響を実験的に検証することであった。具体的には、Teasdale (1999)の情動処理理論におけるdoingモードとbeingモードの、それぞれに基づく自己注目が反すうに及ぼす影響を検討したWatkins (2004)に、改善を加えながら追試を試みた。大学生を対象に、抑うつや反すう特性を有せず、最近ネガティブな経験をし、それに対して適度に反すうしている20名を抽出し、doingモード自己注目を誘導する群とbeingモード自己注目を誘導する群にランダムに振り分けた。先行研究を参考に、筆記表現課題の際の教示を変えることでそれぞれのモードに誘導した。1日15分、3日間筆記表現課題を行い、その前後で抑うつ気分、反すう、侵入的想起、回避、出来事の苦痛度を測定した。その結果、回避を除く全ての指標において、両群共に実験前後で得点が減少することが示された。しかし、手続きの妥当性の分析により、教示による誘導の妥当性が確保されていないことが明らかとなった。本研究結果から得られる示唆と、教示によるモードの誘導の注意点等について考察を行った。
紀要論文
http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
琉球大学教育学部
2010-08
VoR
http://hdl.handle.net/20.500.12000/18367
1345-3319
AA11393705
琉球大学教育学部紀要
77
172
163
jpn
open access