2024-03-28T22:04:23Z
https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/oai
oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02017860
2023-08-03T05:39:38Z
1642838163960:1642838338003
1642838403551:1642838410392
依存格理論による日本語受動文の分析
A dependent case analysis of Japanesse passives
前原, 健大
Takehiro, Maehara
マエハラ, タケヒロ
依存格
日本語
受動文
与格
dependent case
Japanese
passive
dative case
本稿では依存格理論(Marantz 1991)と呼ばれる形態格付与に関する理論を用いて日本語受動文の分析を行なった。依存格理論では構造中のDP間のc統御関係により付与する格を決定するため、分析対象となる文の正確な統語構造を知ることが必要となってくる。そこで、2節では先行研究を基に本稿における受動文の構造を仮定した。3節では前節で仮定した受動文の構造を基に依存格理論による分析を行なった。ここでは、前原(2021)における依存格付与規則を基に分析を進めた。その結果、前原にて提案されている格付与規則を用いることで、日本語受動文においても適格な格付与を行うことができることが分かった。また、格付与規則の適用はスペルアウトと同時に、TPを一単位として行われるのが適切でるということも分かった。
本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。
http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
2022-03-31
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集
The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities
2
8
No.9
open access