@techreport{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02000866, author = {松崎, 吾朗 and 新川, 武 and 梅村, 正幸 and Matsuzaki, Goro and Arakawa, Takeshi and Umemura, Masayuki and 松﨑, 吾朗}, month = {May}, note = {科研費番号: 16590365, 平成16-17年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 / 研究概要:本研究では、肺結核における肺での免疫応答誘導機構を検討するために、結核菌抗原Ag85B特異的CD4陽性T細胞のT細胞抗原レセプター遺伝子を発現するトランスジェニック(P25-TCRTg)マウスを用いた実験系を確立した。無処置のP25-TCR TgマウスのT細胞は、ほぼ全てが結核菌抗原特異的なナイーブT細胞であるため、このT細胞を養子移入した宿主マウスに結核菌を肺感染させた後に移入T細胞を追跡すれば、肺におけるT細胞活性化過程がモニターできる。この方法により結核菌肺感染後の肺及び肺所属リンパ節における結核菌特異的T細胞の動態・活性化及びインターフェロンγ(IFN-γ)産生を検討した。その結果、肺・リンパ節ともに結核菌抗原特異的T細胞の増加および活性化マーカーCD69発現増加が同様な経過で認められたが、細胞内IFN-γ発現は、肺でのみ選択的に強く検出された。従って、肺における免疫応答の誘導は、必ずしも所属リンパ節の免疫応答とは平行しないことが示唆された。\n上記の実験系では、検出されるTgT細胞数が非常に少なく明瞭な解析が困難であった。この点を改善するためにP25-TCR Tgマウスに正常T細胞を移入するという逆の移入実験を行なった。これにより、大多数のT細胞がP25-TCR TgT細胞であるが、その他の特殊なT細胞(例えばNKT細胞など)も存在するマウスが作成される。このマウスに結核菌を肺感染させた場合も、肺・リンパ節とも感染後に結核菌抗原特異的T細胞の増加・活性化マーカーの獲得が明瞭に検出されたが、IFN-γ産生は肺においてのみ強く認められ、上記の仮説が支持された。\n今後は、これらの実験系を用いて、結核感染時に肺と所属リンパ節との間で認められた獲得免疫誘導の乖離のメカニズムを詳細に解析するとともに、この実験系を組換え結核抗原ワクチンの効果検討に応用する。, 研究報告書}, title = {結核菌の肺感染局所における免疫システムの解明と新たなワクチン開発への応用}, year = {2006} }