@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02000995, author = {金城, 克哉 and kinjo, katsuya}, issue = {9}, journal = {言語文化研究紀要 : Scripsimus}, month = {Oct}, note = {この論文では談話における倒置文がどのような働きをするのかということをInteractional Sociolinguistics の枠組みの中で解明することを目的とする。ここで論じられる倒置の発話の問題点として次の考察をおこなう。\nまず、1)話し手は何故、あるコンテクストの中で倒置による発話を行なうのか。倒置という現象は一般に理解されているような、「大切なことを先に述べる」という大まかな捉え方でいいのか。あるコンテクストで話し手にとって「大切なこと」とは一体何であるのか。 2)そういった倒置の発話を聞き手はどのように理解すればよいのか。情報内容が同じであるからといって、通常の語順の発話と同等に扱っていいものかどうか。こういった発話が、実は聞き手との人間関係を築いていく際に何らかの働きをになっているのではないか。\nこういった点を議論するにあたり、互いに補い合う二つの理論の鍵概念を用いた分析を行う。一つはガンパースの言語コミュニケーションの理論とそこでの基本概念となる「コンテクスト化信号」と「コンテクスト前提」、もう一つは社会学者であるゴフマンの「フッティング(footing)」である。\nここで特定のデータを使った結果、次の点が明らかにされる。 1)倒置の発話はアトランダムに現れるのではなく、談話のコンテクストに動機づけられていること。 2)話し手自身の意見主張の手段として倒置が用いられること。 3)同時に話し手と聞き手の関係を維持するという機能も担っていること。こういった点を踏まえて、倒置という現象はコンテクストとの関わりが重要であり、実際の会話資料の分析を通した研究が必要であると結論づけられる。, 紀要論文}, pages = {13--27}, title = {Inverted Utterances as Contextualization Cues : Interactional Sociolingustic Analysis}, year = {2000} }