@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02002322, author = {Kobayashi, Masaomi and 小林, 正臣}, issue = {15}, journal = {言語文化研究紀要 : Scripsimus}, note = {アミタヴ・ゴーシュの『シャドウ・ラインズ』(The Shadow Lines)は、カルカッタ、ダッカ、そしてイギリスを舞台にしており、当時の植民地インドにおいて語られなかった歴史が語られることに重点が置かれている。この点において本作は、典型的な脱植民地的な文学作品である。知られているように、思想化・理論家のガヤトリ・C・スピヴァクは、「サバルタン」(subaltern)を定義することで、語られない歴史における語(ら)れない人々(特に女性)に注目する。しかし同時に、現在は合衆国の大学人として-すなわち現在は発信できる場所にいて地位にある知識人として-彼女自身が批判されることもある。いずれにしても、サバルタンを語ること・代弁することは、発声・発信を可能にする場所にいることと関わっている。ゴーシュの語り手も、語られなかった歴史を語るためには「正確な想像力」(imagination with precision)が必要であることを学習したのち実践する。中流階級に位置する彼は、語る声を奪う者でも奪われる者でもない地点から知識を活用することで「脱植民地」(postcoloniality)を試みる。最後に本論は、その試みを無数の言説に包囲されつつも「間言説性」(interdiscursivity)を実践することの類推として捉え、新たな知の発信地を開拓する可能性を提示する。, 紀要論文}, pages = {43--63}, title = {Silence, Speech, and Shadowiness : Amitav Ghosh's The Shadow Lines} }