@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02002326, author = {Ishikawa, Ryuji and 石川, 隆士}, issue = {14}, journal = {言語文化研究紀要 : Scripsimus}, note = {本論はW.B.YeatsのA Visionにおける、3つの詩篇、“The Phases of the Moon”,“Leda”,“All Souls’Night”を「視線」という観点から分析することを目的とする。A VisionはYeatsの特異な神秘主義的記号体系が収められた問題作である。当然のことながらその主たる目的はその記号体系を詳らかにする事であるが、そこには散文による平易な説明あるいは論証は存在せず、謎に満ちた図表、シンボル、物語等、様々なタイプのテクストが混在している。\nこの異種混交テクストの中でも本論で取り上げる3つの詩は特別な位置を与えられており、それはそのままこれらがA Visionにおいて重要な機能を果たしていることの証と言える。それぞれ独立した形で別の詩集に収められているものであるが、いずれの詩集においてもA Visionにおける神秘主義的記号体系の文脈とは切り離せない関係にある。\n本論で取り扱う「視線」は、それぞれの詩においてその主体が異なる。“The Phases of the Moon”においては、架空の神秘主義者Michael Robartesがその主体であり、彼の視線を介することによって主張される秘儀探求者としてのYeatsの立場が論じられる。“Leda”においては、Yeats自身がその主体であり、官能的崩壊の中に歴史のダイナミズムを見取る隠された視線が彼の審美主義との関係において考察される。“All Souls’Night”においても、その視線の主体はYeatsであるが、彼自身の神秘主義的記号体系の論述を締めくくるにあたっての自己矛盾した心境が論じられる。\nこれら3つの詩における視線は、主体、客体そのいずれかにYeats自身が関わっている。いずれの場合も、その視線を介した相手との関係が、主体あるいは客体としての役割を決定し、意味づけを行っている。この視線を媒介とした他者との交換関係を辿ることで、A VisionにおけるYeatsの意識の変遷を明らかにする。, 紀要論文}, pages = {21--40}, title = {Corresponding Glances : The Three Poems in A Vision, "The Phases of the Moon," "Leda" and "All Souls' Night"} }