@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02002370, author = {Miyazato, Atsuko and 宮里, 厚子}, issue = {50}, journal = {琉球大学欧米文化論集 = Ryudai Review of Euro-American Studies}, month = {Mar}, note = {本稿で取り上げる作品は、戦後生まれのアート・スピーゲルマン(アメリカ、1948~)とパトリック・モディアノ(フランス、1945~)が、ユダヤ人であるそれぞれの父親がどのようにナチ時代のヨーロッパを生きのびたかを描いた物語である。しかし作品では同時に、父親と作家である息子との関係も描かれており、本稿はこの点に焦点を当てたものである。戦争によって価値観や生き方を覆された父親の性格や行動は、息子にとって理解しがたいものであり、それを理解しようというのがそれぞれの作品の原点となっている。したがって作品を通して、息子たちがどのように父親を理解しようとしているのか、あるいは父親に対する困惑や嫌悪の感情とどのように折り合いを付けようとしているのか、そして理解あるいは和解できたのかということを検証していきたい。さらに、父親の生き方が息子の人生に与えた影響を探り、つまりは戦争が戦争を知らない世代に与えた影響も見ていく。ところで、この論文を書くうえで確認しておきたいのは、ここで取り上げるMausが漫画という表現形式をとっていることである。しかしその内容は、作者も強調している通りノン・フィクションであり、世界各国の批評家から高い文学的評価も受けているため、ここでは取り上げる2作品における漫画と小説という表現方法の違いを問題にはしないということを付け加えておく。, 紀要論文}, pages = {73--88}, title = {Les etudes comparees de Maus de Art Spiegelman et Les boulevards de ceinture de Patrick Modiano}, year = {2006} }