@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02003509, author = {古謝, 瑞幸 and Koja, Zuiko}, issue = {16}, journal = {琉球大学農学部学術報告, The Science Bulletin of the Faculty of Agriculture. University of the Ryukyus}, month = {Oct}, note = {1.この研究は琉球における農業普及事業の実態を調査し, その中から発見された重要な諸問題点について考察することを目的とする。2.この研究は1962年3月から5月までの間に農業改良課の職員および改良普及員を対象に実施された面接調査の結果に基づいて行なわれた。3.機動力(自動車)の欠如は普及事業の運営に大きな支障をきたしている。普及事業は校外教育であるので不特定の教室で行なわれる。そのために人員や教材の輸送, 農場や家庭における現場指導, 時間の効果的な利用などの観点から機動力は普及活動にとって不可欠の要素である。さらに, 地理的, 交通的不便の村落における普及活動のためにオートバイの設備も重要である。4.どちらの普及所にも映写機, 標本, その他の重要な視聴覚教材設備がなく, 普及活動に支障をきたしている。視聴覚教材による指導は単調な言葉や文字による指導よりも学習者を刺激して観察力, 発見力, 創造力を高めるもっとも効果的な指導方法である。5.琉球におけるクラブ活動は経済的, 社会的, 教育的要因の欠如に影響されて不活発である。多くの農村・青少年男女が, 現金収入, レクリエーション, 進学などの機会を求めて離農している。4-Hクラブの究極の目的は青少年に農業や生活技術を習得せしめて農村生活に適応させることではなく, 自主的な人間に成長するためのリーダーシップの育成である。よってクラブ活動やプロジェクトの偏重はさけるべきである。また4-H活動の強化策として4-H普及員の設置も重要な課題の一つである。6.殆んどの普及組織のクラブやグループが適当に訓練された篤志指導者を十分にもっていない。同指導者の不足や辞職の主な理由は他人を指導する自信がないということになっている。指導者は訓練の機会を与えて育成すべきものである。人々のリーダーシップの育成は普及事業の目的であると同時に手段である。7.琉球の普及事業の重要な欠点の一つは統合性の欠如である。すなわち, 伝統的な集約農業が作物と家畜の組合せによって成立している実情に基づいて, 政府および地方における普及計画は耕作と畜産の両分野をとり入れたバランスのとれたものに改革する必要がある。, 紀要論文}, pages = {82--93}, title = {<要約>琉球の普及事業の研究(農学科)}, year = {1969} }