@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02004028, author = {Nakachi, Kozen and 仲地, 弘善}, issue = {48}, journal = {琉球大学欧米文化論集 = Ryudai Review of Euro-American Studies}, month = {Mar}, note = {John Steinbeckの作品にはネイチャーライティング的側面があり「場所の感覚」が漲っているにもかかわらず、最新の文学批評の領域である "eco-criticism"の出版物のなかでは彼の名前や作品への言及がほとんど見られない。本稿では、Steinbeckの作品が「環境文学」の観点から論じられるべきだと主張するのではなく、ネイチャーライティングの中核概念としての「場所の感覚」が彼の作品、特に『コルテスの海航海日誌』の中で重要な役割を果たしていることに着目し、この「場所の感覚」とSteinbeck批評で議論されている "nonteleological breaking through"概念には類似した世界観・宇宙観があることを議論し、その認識に立脚して作品の読みを試みる。Steinbeckの研究者Richard Astroが彼の論文"From the Tidepool to the Star:Steinbeck's Sense of Place"の中で指摘しているように、確かにSteinbeckの「場所の感覚」についてはもっと研究を深める必要がある。そこで本稿でのわたしの主なる関心は、Steinbeckのノンフィクション作品の一つである『コルテスの海航海日誌』に漲っている「場所の感覚」に焦点を当てることにある。特に、コルテスの海(またはカリフォルニア湾)の潮間帯に生息する海洋無脊椎動物やそこの沿岸で生活するメキシカン・インディアンたちが描写されている場面を取り上げて論述する。そして最後に、Steinbeckが「場所の感覚」と詳細な観察及び描写に基づいて、すべてのものは互いに連結しているのだということへの理解、つまり"a deep thing"への"non-teleological breaking through"に到る過程をどのように『コルテスの海航海日誌』に埋め込んでいるかということについて考察する。, 紀要論文}, pages = {1--13}, title = {Some Aspects of Steinbeck's Nature Writing: A Reading of The Log from the Sea of Cortez}, year = {2004} }