@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005099, author = {藤原, 綾子 and Fujiwara, Ayako}, issue = {29}, journal = {琉球大学教育学部紀要 第二部}, month = {Feb}, note = {リュウゼツラン類の植物繊維について材料としての性能を検討した結果,次にあげる事柄が明らかになった。1)これら3種の繊維は糸芭蕉よりも白い繊維で,形状は苧麻や亜麻よりも糸芭蕉に類似し断面は中空の大きい繊維であることがわかった。2)繊維の太さ(径)はサイザルソウが若干細いが,アオノリュウゼツラン,オオマンネンランは太かった。3)繊維の長さは1m前後であり,糸芭蕉より短い。4)吸湿性や薬品に対する抵抗性,着色性などの化学的な性質は糸芭蕉に類似していた。5)物理的な性質の中ではサイザルソウがぬれても強く麻に似ていた。比重は3種とも軽い繊維であった。今回の実験では繊維の硬さを数量化できなかったのが残念である。一般に布の硬さについては測定方法がいろいろあるが繊維のかたさをはかるのは困難である。これは今後の研究の課題にしようと思っている。現在,麻繊維は着尺(反物)以外では100%そのままで使われることはなく,ポリエステルを始めとする合成繊維と混紡して使われる。我国では以前はたくさんの種類の麻を栽培し,各地で特色ある織物を作っていたが,急速に合成繊維にのりかえてしまった。そして最近は,人体への影響などからも又天然繊維に目を向けている。世界の国々では,これらのリュウゼツランの繊維もまだ衰退させず生活に役立てている。又,沖縄で昔着られていたといわれる桐板布の原料についても,リュウゼツランの一種であろうという説も多く,着物として着用されていた可能性も大きい。今回の実験にとり上げた中で,サイザルソウとアオノリュウゼツランは合成繊維と混紡すれば衣料用として使えるのではないかと思われる。又衣料以外にも敷物,帽子,漁網,その他利用範囲は広いとも思われる。亜熱帯の太陽の恵をいつぱいに受けて,力強く育っているリュウゼツランの葉をみると,そのままにしておくのは惜しい気がする。, 紀要論文}, pages = {291--299}, title = {硬質麻繊維類の衣料繊維としての検討}, year = {1986} }