@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005146, author = {Kanemoto, Madoka and 兼本, 円}, issue = {1}, journal = {言語文化研究紀要 : Scripsimus}, month = {Jul}, note = {文化人類学者 Lebra (1976) の屈折のコミュニケーション (Refracted Commumication) と Brown & Levinson (1987) の Face の概念を用いて日本人の鼎談の一現象を考察した。この特殊な伝達手段では話者は仮の聞き手 (psudolistener / refractingboard) と真の聞き手 (intended listener) の二者を設定し、前者に話しかけることによって後者に真の意図をくみとってもらうことを期待している。よって、異文化の者はこの現象とその機能の理解なしには日本人との鼎談を成功させることは不可能であろう。本論は、賞賛 (praising) 、提案 (making suggestinons) 、説明 (explaining) 、と謝罪 (apologizing) の鼎談に焦点を絞って、以下のことを明らかにした。賞賛に於いては話者と真の聞き手の Face 、提案では話者と其の聞き手と仮の聞き手の三者の Face 、説明では話者と其の聞きの Face が屈折のコミュニケーションを用いて保たれている。謝罪においては、話者が自己の一局面を話題にして会話の参加者を一人増やしたかの様な状態を作り屈折のコミュニケーションを可能にして話者と真の聞き手の Face を維持している。今後の課題として、考察の視点を変えることによって生ずる、理想的な聞き手としての資質と屈折のコミュニケーションの持つ他の機能の考察が挙げられる。, 紀要論文}, pages = {1--10}, title = {Refracted Communication}, year = {1992} }