@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005433, author = {Nishimori, Kazuhiro and 西森, 和広}, issue = {35}, journal = {琉球大学語学文学論集, Ryudai review of language & literature}, month = {Dec}, note = {この論文の目的は二重の要請から成っている。まず詩「月の光」が詩集の冒頭にあっておそらく務めているだろう序幕としての役割を示したいということ。これがまず表向きの要請だとすれば、裏にはヴェルレーヌの主要なテーマ、詩人としても個人としても重要なテーマであると誰もがおそらく認めるであろうエロティスムを主に美学的な面から探りたいということになる。そして論文は主にエロティックな暗示がいかに整合性をもって描写の中に降されているかを探って行く。最後にそれらを踏まえて、「月の光」が序詞としてどのような効力を持っているのかを示す。本論は次の様に構成されるだろう。まず序論では、この作品の評価に係わる問題として「仮面に隠された哀しみ」に言及し、またそれに関係するような作品成立前後の伝記上の事実などに言及する。「隠す」という行為が極めてヴェルレーヌ的であり、この詩にとっても重要な鍵になることが示される。本論はこの詩の三つの詩節に応じて三部に分けられる。語句や表現の様々な問題点を探り出し、各々に何らかの解決を見いだして行きつつ、その低部に伏流するエロスの表現を明るみに出すことが試みられる。最後に結論として、この詩の詩集における序としての性格を三様に提示する。つまり演劇的性格の創出、遊戯性の悲劇的昇華、そしてエロティスムを読者の意識下に準備する効果である。, 紀要論文}, pages = {49--69}, title = {Sur le Clair de lune : qu'est-ce qu'il cache?}, year = {1990} }