@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005808, author = {Tamori, Masao and 田盛, 正雄}, issue = {11}, journal = {琉球大学農家政工学部学術報告, The science bulletin of the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering, University of the Ryukyus}, note = {1. この論文は,温度が,Phytophthora colocasiaeの胞子囊の発芽におよぼす影響を主とし,その生育や胞子囊形成におよぼす影響をも含めた研究をまとめたものである。2. この菌の菌糸体は,12~31℃.で生育し,28℃.でもっとも伸長する。3. 胞子囊を形成する温度の範囲はせまく,16~28℃.である。最適温度は24℃.である。4. この菌の胞子囊の発芽は,Phytophthora属のほかの種類に比較してやや高温でおこなわれ,その好適温度は16~28℃.の範囲にあり,最低温度は5℃.,最高温度は24℃.附近にある。5. この菌の胞子囊の発芽には,直接発芽(発芽管を出す)と間接発芽(游走子を出す)があり,間接発芽は発芽開始が早く,15分間で発芽はじめて,3~4時間で大部分が発芽する。それに反し,直接発芽はおそい。両発芽とも8~9時間でほとんど完成する。6. 直接発芽は,間接発芽に比較して,その発芽率は低い。また,その最適温度は低く,16℃.である。7. 間接発芽の最適温度は,やや高く,24℃.である。8. 直接,間接発芽率は,その菌が生育した温度の影響をうける。16℃.で生育した菌の胞子囊は,高い発芽温度において,ほかの温度で生育した菌よりも高い直接発芽率を示す。すなわち,20℃.で22%,24℃.で20%,28℃.で22%である。また,間接発芽率は,16℃.の発芽温度において高く(30%),ほかの温度で生育した菌とは異なった結果があらわれている。9. 20℃.で生育した菌の胞子囊の発芽率は,全般に低い。10. 24℃.で生育した菌の胞子囊の間接発芽率は,ほかの温度で生育した菌と比較してもっとも高い。特に,発芽温度20~24℃.での間接発芽率は,注目に値する。すなわち,20℃.で70%,24℃.で75%である。発芽温度16℃.における直接発芽(33%)は,間接発芽(20%)よりも高い発芽率を示す。11. 28℃.で生育した菌の胞子囊の間接発芽率も,24℃.で生育した菌についで高く,発芽温度28℃.において(66%)は,24℃.で生育した菌(40%)よりも高くなっている。発芽温度16℃.での直発芽率は,ほかの発芽温度に比較してもっとも高く,19%である。12. この菌の生育期間が長くなることによって,直接発芽率が高くなる。その現象は,特に28℃.で生育した菌にいちじるしくあらわれる。すなわち,20℃.で57%,24℃.で55%,28℃.で58%である。それは,若い菌とは逆に,間接発芽率(20℃.で12%,24℃.で20%,28℃.で16%)よりも高くなっている。, 紀要論文}, pages = {1--12}, title = {The Influence of Temperature on the Sporangial Germination of Phytophthora colocasiae} }