@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02005824, author = {名城, 嗣明 and Nashiro, Shimei}, issue = {5}, journal = {研究集録}, note = {これは,自己受容と他人受容の関係についてのロジャースの理論を検討する為に,従来の相関係数を求める方法をとらず,グループ間の平均の差及びグループ内のひろがりを検定比較する方法でこゝろみた実験の報告である.被験者は心理学概論のクラスから選ばれた30名の男女大学生である.これらの被験者はスパイダァック尺度の改訂版によって自己受容度の高い,中間,低い,という3つのグループにそれぞれ10名づつが選ばれたのである.\n 第一テストから一週間後に,これらの被験者に,集団環境に於ける他人受容度を測定する為に実験者によって作られた質問続が配られ,応答が求められた.この他人受容度の,三つのグループ相互間の差ほいづれも有意ではなかった.\n 次にこの質問紙の後半を除外して,前半のみについて結果を求めたら,三グループ間に仮説を裏づける方向がはつきり見られた.即ち他人受容度の平均は,自己受容度の高い,中間,低いグループの順に小さくなった.\n この実験で,各グループ内にそれぞれ他人受容度得点の大きなひろがりが見られた.即ち高い自己受容度を示す者が低い他人受容度を示したり,その道の場合などの現象である.この事が何を意味するか明瞭ではない.しかし他人受容度に影響を与えるものは,自己受容度という単一の変数だけではなく,他にも重要な要因が存在することが考えられる.もしそうならロジャースの原理も修正を必要とする.それ故に,一体,他人受容度に影響を与える要田は他にどのようなものがあるか,一体各グループ内に於ける分散は何を意味するかということが明らかにされねばならない., 紀要論文}, pages = {49--54}, title = {自己受容と他人受容との関係についての実験的研究} }