@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02006520, author = {佐喜真, 望 and Sakima, Nozomi}, issue = {2}, journal = {地理歴史人類学論集}, note = {本論文では、いち早く労働組合運動とその指導者に好意的な発言を行い、労働組合運動の指導者とも親密な関係にあったリブ=ラブ派資本家の代弁者トマス=ブラッシー二世の1876年から1878年までの、論文、学会発表及び講演記録を資料として、彼の労働諸問題に関する見解の変化の過程を解明した。その結果、ブラッシー二世は、ストライキが賃金に及ぼす影響を条件付きで認め、労使紛争を調停する機構の設置により前向きになった。また、この時期は、いわゆる「世界大不況」がイギリスの産業に暗い影を落とし始めた時期である。不況は労働組合のせいだという見解もあった。しかし、ブラッシー二世は、不況の原因は現場を知らない投資家のせいであるとして、労働組合を擁護した。この結果、労働組合の指導者の彼に対する信頼はさらに高まり、ブラッシー二世が1877年のイギリス労働組合会議で講演を行ったり、逆に、1878年にブラッシーが基調報告を行ったロンドンの建築労働者の賃金問題に関するシンポジウムで、リブ=ラブ派のイデオローグであるジョージ=ハウエルがコメンテーターを務めたりしている。こうして、ブラッシー二世とリブ=ラブ派労働者の関係は、これまで以上に親密なものとなるのである。, 紀要論文}, pages = {1--19}, title = {トマス=ブラッシー二世とリブ=ラブ派経営者の論理 (二)} }