@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02006663, author = {Kuhn, Bernard D. and Kayo, Soin and B.D, クーン and 嘉陽, 宗陰}, issue = {3}, journal = {琉球大学農家政学部学術報告, Science bulletin of Agriculture & Home Economics Division, University of the Ryukyus}, note = {沖縄本島の南中北部の3ケ村の農業調査を総括して大要次のようなことがいえる。(1) 調査地の農業従事者人口 1.村の総人口に対する農業総人口の割合は南部(三和村) に於いて最も高く北部(羽地村)がこれに次ぎ中部(具志川村)が最も低い。2.農業総人口に対する農業従事者人口の割合も南部に於いて最も高く中部に於いて最も低い。北部はその中間に来る。これらは中部地区に於ける軍に依る莫大な農耕地接収が大きく影響していると思われる。中部地区に於ける具志川村以外の他の村も村の大部分が接収されているからこの2つの割合はもっと低いものと推察される。即ち或者は農を離れ軍労務者となり或者等は農を離れなくとも残された僅かの土地を耕作しながら家族の1,2名を軍労務者として働かせることに依って生計を営んでいる状態である。3.農業従事者人口の男女の割合は南部と北部に於いては男の方が多く中部に於ては女の方が遙かに多い。これからして農家から出て軍で働いているのは男の方が多いということが判る。(2) 農耕地の概況 1.小作状況 三和村に於いては自農作が多く約60%それで小作者は少い。それに反し具志川村では自作者の数よりも小作者の数が多い。即ち前者は33%で後者は36%である。中部に於けるこの傾向も土地接収がその大きな原因となっていると思われる。2.経営耕地面積 調査の対象となった3ケ村に於ける経営規模は大体同じで約4反歩前後となっている。中部地区に於ける具志川村以外の村の平均経営面積は4反を遙かに下廻るものと思われる。その理由は第一項に述べたものと同じ。北部では田と畑の割合は約半々となっており南に行くに従って田の割合が次第に減じ最南端もの多く,このの三和村では僅かしかない。沖縄本島に於ける農家は過小農と称せられて然るべき調査でも全農家の約88%が僅か五反以下の耕地面積しか有しない。3町以上を有する農家は殆んどない。3.田畑一筆当りの面積 田畑一筆当りの面積も至極小さい。その傾向は特に山間地帯の北部に見られる。北部では全畑数の約83%は200坪以下であり,中部南部に行くに従って一筆毎の面積が大きくなっている。南部では200坪以下の畑は全畑の約40%位になっている。これらの報告には500坪以上の畑もあるが実はこの資料は土地所有権証明書から得たもので実際は各筆とも使用便ならしめるために細分されている。田は一般に畑よりも大きい。4.田畑の分散状態 普通農家は1ヶ所に集団をなして部落を形成する。そして田畑はその周囲に散在する。それで田畑は部落の直ぐ周囲の方から始まり,約一里時には一里単位の遠方に及ぶ場合もある。各田畑への平均距離は所に依って異るが約五百米内外である。, 紀要論文}, pages = {262--311}, title = {Preliminary Report on Agricultural Land Use in Okinawa} }