@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02006897, author = {Inami, Tadao and 伊波, 直朗}, issue = {8}, journal = {琉球大学農家政工学部学術報告, The science bulletin of the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering, University of the Ryukyus}, month = {Jun}, note = {沖縄の文化、ことば、習慣は日本内地とひじょうに類似しており、また、沖縄は地理的にも歴史的にも日本内地に近い。このため、沖縄と日本内地との間の文化的なつながりは、現在でも、将来でも、きわめて強いものと考えられる。事実、日本内地のラジオ放送は、沖縄でも受信されていて、島の重要な娯楽の一つである。したがって、日本内地と沖縄のあいだに、ちかい将来、テレヴィジョン・リレー回路網ができることはたしかである。事実、このための経費は日本政府の今年度(1961会計年度)の予算に計上されており、日本電信電話公社の技術援助により、すでにこのための試験電波の送受信テストを終っている。この論文では、日本内地沖縄間のテレヴィジョン・リレー回路網の設計をとりあつかっており、日本電信電話公社の同様な設計が発表される以前、1957年1月にテキサス大学院に提出された著者の修士論文を、ところどころ訂正補足したものである。本論文では、回路網地域内の気象条件に相当の注意が払われており、第一義的には、極超短波の伝播が視界に限られるばあいについて考慮してある。東一章では、テレヴィジョン・リレー回路網の設計にあたっての基礎的要件を考察し、第二章では、リレー回路網の周波数の選択について考慮し、7500メガサイクル(あるいは波長4センチ)の電磁波が一応適しているとして、その基礎の下で設計をすすめた。第三章ではアンテナについて考慮し、一般的考察の後、廻転楕円形アンテナ、ラッパ型アンテナ、積層レンズの優劣について論じたあと、自由空間電界強度、最小使用可能電界強度について論じたあと、アンテナの種類、形状、位置の設計を行っている。以下の設計は3×3メートル口径、44デンベルの利得、46.25デシベルの指向性をもった。金属レンズつきラッパ型アンテナを使うという基礎の下に行われている。, 第四章では電波が一点から他の一点にいろいろな経路を通って伝播するとき、その干渉や、大地面の反射係数、地球表面の曲率の影響、散乱係数、電波の行路長の差、反射表面のざらっぽさ、アンテナの輻射パターンの影響、大地利得係数などを考慮してある。第五章は主として気象学的な点について論ずる。屈折係数、低い位置での伝播状況、修正された地球表面の曲率、電波の入射角などもとりあっかわれている。第六章では、リレー・スティションの設備とスティション間の干渉について論じてある。第七章では、中ぐらいの位置や低い位置の大気に対してリレー回路網の設計をなし、また、極端な気象状態のばあいの回路網の動作特性を予想している。さらに、参考資料として、リレー回路網の地域の地図、参考文献、気象データと年間の各月についての屈折率の変化を示す表などをつけてある。以上の考慮の結果、鹿児島- 大隈- 屋久島- 中之島- 宝島- 奄美大島- 徳之島- 沖縄の7区間リレー回路網を用いれば、常時0.414マイクロ・ヴォルトの電圧を各リレー・スティションの受信点で確保できることがわかった。尚、このための各リレー・ステイションの送信アンテナの出力は、最悪の気象条件のときでも、第一リンクで0.936ミリワット、第二リンクで2.725ミリワット、第三リンクで2.030ミリワット、第四リンクで7.3ミリワット、第五リンクで7.240ミリワット第六リンクで、1.445ミリワット、第七リンクで1.473 ミリワットである。ふつうの気象条件では、最高6.440ミリワットを要するにすぎない。, 紀要論文}, pages = {355--397}, title = {A Design of Television Relay System between Japanese Mainland and Okinawa}, year = {1961} }