@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02006901, author = {Kuniyoshi, Seiji and 国吉, 清治}, issue = {8}, journal = {琉球大学農家政工学部学術報告, The science bulletin of the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering, University of the Ryukyus}, month = {Jun}, note = {軸方向に直流磁化をもつフェライトが、充鎮されている同軸線路内を伝播していく電磁界の伝播特性を示す超越方程式を導き、その計算値と同軸線路に沿って分布する定在波の波長測定より得られる実験値との比較検討を行った。先づ理論的取扱いは、Epsteinの導いたように、フェライトの透磁率を逆テンソルにとり、これに基ずいてフェライト内の電磁界の満足すべき基礎方程式(1)から、その解として得られる同軸線路内の電磁界の表現式(5)を得た。更にこの式に同軸線路の内壁及び外壁上での境界条件を適用して、線路内を伝播する電磁界の満足すべき特性式(8)を導いた。これは各元素が第1種及び第2種のBessel函数で与えられる4行4列の行列式で、この式に含まれているパラメータk及びτは、いづれも電磁界の伝播定数とフェライトの磁化の程度を示す非等方性係数μ_aの函数として与えられる。この特性方程式の解は、IBMデジタル電子計算機650号を使用して数値計算され、伝播定数と非等方性係数との関係を示す結果が第2図に示された。尚、行列式の計算値は、第1図に示されるように、μ_aの或る値で無限大を示す結果が得られたが、これは行列式の絶対値を計算している事から、式(9)の根は、その無限大を示す値に対する伝播定数がその解となると考えられる。計算結果は第2図に示されるように、フェライト磁化が進むにつれて、伝播定数は減少していく事を示す。実験的基礎は、フェライトの誘電率、伝播定数及び挿入損失の測定に基づく。薄いフェライト板を同軸線路内に入れ、定在波測定法により得られる反射係数と管内波長との関係から、フェライトの誘電率56を得た。挿入損失の測定で、小直流磁化フェライトの場合には、伝播に履歴現象が見られ、遮断領域を越して再び伝播する領域のある事がわかった。伝播定数は探針をフェライトの充った線路に沿って移動させ、その定在波を探針位置の函数として測定し、その定在波の波形より減衰定数を直流磁場の値を変えて測定した。又定在波形から得られる管内波長より位相定数が計算され、これと直流磁場との関係は第10図に示され、伝播特性に遮断領域のある事がわかった。尚、第2章で数値計算されて得られた伝播定数は、この遮断領域の前の伝播領域に於ける伝播特性を表わす事が実験からわかった。, 紀要論文}, pages = {430--439}, title = {Propagation in Ferrite Loaded Coaxial Line}, year = {1961} }