@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02007169, author = {佐喜真, 望 and Sakima, Nozomi}, issue = {27}, journal = {人間科学 = Human Science}, month = {Mar}, note = {本論文では、いち早く労働組合運動とその指導者に好意的な発言を行い、労働組合運動の指導者とも親密な関係にあったリブ=ラブ派資本家の代弁者トマス=ブラッシー二世が1879年に出版した著書Foreign Works and English Wages, Considered with Reference to the Depression of Tradeを主な史料として、トマス=ブラッシー二世の当時の経済状況の分析、労働者の賃金と労働組合に対する態度、不況克服策について分析した。その結果、ブラッシーニ世は、国際競争の激化は認めたものの、イギリスの労働者の能力は他の国に比べて高く、労働者の高賃金がイギリス経済全体に深刻な影響を及ぼしているとは考えていなかったこと、不況の克服策として労働者の質の向上、農業における穀物から畜産の転換と土地の売買を容易にする法律の改正、植民地への移民を提言していること、ストライキに対する態度と出来高払い制の必要性についてはこれまでよりも強硬になっているが、情報収集及び政党に働きかけて法律の改正を実現する機関としての労働組合の積極的意義を強調し、自らも雇用者責任法の実現のために大きく貢献したことなどが明らかになった。この著書において表明された労働問題に対する彼の提言とその後の行動はハウエルやバートのようなリブ=ラブ派の労働運動の指導者によって高く評価され、その後のリブ=ラブ主義の展開とプログレッシヴィズムの成立に大きな影響を及ぼし続けるのである。, 紀要論文}, pages = {145--180}, title = {トマス=ブラッシー二世とリブ=ラブ派経営者の倫理(三)}, year = {2012} }