@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02007367, author = {上村, 幸雄 and Uemura, Yukio}, issue = {19}, journal = {日本東洋文化論集}, month = {Mar}, note = {①万葉仮名が成立する前の前史と、万葉仮名から音節文字としての2種類の仮名文字、すなわち片仮名と平仮名が成立する道すじとを、表によって概観し\nた。\n②それらの仮名が日本漢字音の中の呉音によったのか、それとも同じく漢音によったのか、あるいは‘慣用音と呼ばれる音によったのか、はたまた、漢字の訓によったのかを、個々の仮名文字ごとに示した。\n③万葉仮名に用いられた多数の漢字のうち、どの漢字が片仮名・平仮名に選ばれたのかは小学館の「日本国語大字典(第2版、2000)」の各50音の項目の第一ページ目に表として掲げられており、この論文に掲げてある表も、それに基づいて筆者が作成したものである。\n④日本語の50音図のそれぞれの片仮名・平仮名のもととなった漢字が、それが輸入されたもとの中国語においてどのような発音を表す漢字であったのかは藤堂明保編の「学研漢和大字典」(学習研究社、1980)所収の各漢字の項目に記載された‘情報に依っている。\n同辞典は数ある漢和辞典のうち、筆者の知る限り、唯一各漢字ごとに中国\n語の音韻に関する詳しい‘情報が記載されている辞典であるが、それは編者の藤堂明保(1915~1985)が中国語音韻史の専門家として同辞典の編集に当たっ\nたためである。筆者のこの稿では、同辞典における所載の漢字の何ページに載っているかを、算用数字で示してある。そのページを開けば、問題の漢字の中国語音韻史上の詳しい情報を知ることができる。すなわち、周漢時代の上古音から、階唐の時代の中古音、そして元の「中原音韻」、そして現代の北京の中国語に至る音韻の変遷が発音記号によって示されている。そして現代北京語については、ピンイン(併音)によるローマ字表記と四声の区別とが示されている。また、漢字ごとの日本漢字音における呉音と漢音、そしていわゆる'慣用音などの区別、また主要な訓も記載されている。さらには意味、また日本の国字としての意味・用法についての記載も見られる。ここでは煩雑を避けて、「学研漢和大字典」の所蔵ページのみを示したのである。, 紀要論文}, pages = {141--147}, title = {万葉仮名の前と後}, year = {2013} }