@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02007491, author = {佐喜真, 望 and Sakima, Nozomi}, issue = {29}, journal = {人間科学 = Human Science}, month = {Mar}, note = {本論文は、1890年代に成立したいわゆる「新組合」と従来の「旧組合」の力関係を、従来ほとんど注目されてこなかったTUCの議会委員会の構成各組合の申請組合員数及ぴTUCへの拠出額に焦点をあてて解明したものである。「新組合」の意義をどう見るかについては、我が国の研究とイギリス本国の研究との間に重大な見解の相違がある。我が国の研究は新組合の運動に着目し「新組合」意義を重視する。これに対して、本国の研究は「新組合」の組合員数の推移と「旧組合」の組合員数とを比較し、「新組合」の組合員数が伸び悩んだこと、また、主要な大組合の内訳を調べてみると十五大組合中「新組合」はわずか二つに過ぎなかったことなどを根拠として「新組合」が大きな影響力を持ったことを否定する。本稿で考察した新組合が成立する直前の1888年から「労働代表委員会」成立直後の1901年までのTUCの年次報告書の内で重要と思われる8年間の主要組合の申請組合員数及び拠出額の推移を見る限り、確かに、「旧組合」に属する組合の多くが、拠出額及ぴ申請組合員数を着実に増やしているのに対して、「新組合」に属する組合の多くは、消滅したり、拠出額や申請組合員数を設立当時より減少させている。この転については本国の研究の指摘は正しい。しかし、議会委員会のメンバーについて考察してみると1901年の議会員会のメンバーに占める「新組合」出身者は3人となり、1891年の1人から増加している。また、「旧組合」出身の委員の中にも1906年の総選挙で「労働代表委員会」から立候補して当選したメンバーが存在する。また、1902年度の「労働代表委員会」の会計簿を検討してみると「新組合」は一気に存在感を増す。本稿で取り上げた時期は、「新組合」が単なるTUC内の拠出額と申請組合員数とを超えた影響力を持ち、「旧組合」とせめぎあった時期であった。, 紀要論文}, pages = {223--268}, title = {1890年代の労働組合会議と「新組合」}, year = {2013} }