@techreport{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02007653, author = {仲座, 栄三 and Nakaza, Eizo}, month = {Oct}, note = {沖縄地方には過去に7回ほどの大津波が発生した可能性が推測されている。これは、津波によって海側から陸側に打ち寄せられたとされる津波石やそれに付着する化石等の年代測定から推測されたものである。しかしながら、化石が示す年代そのものは科学的に根拠のある数値であるとしても、その数値が示す年代が大津波の発生を表すものであるかどうかについては十分な根拠がある訳ではなかった。すなわち、サンゴが死滅したであろう年代を科学的に示すことができたとしても、それを津波発生と結びつける証拠がない、ということである。あるのは、明和津波の場合だけに限られる。しかしながら、これまでこれらの数値があたかも津波発生年を表すかのように信じられてきたことは大いに不思議なことである。いったんストーリーが出来上がってしまうと、人々はそのストーリーをそのまま信じ、現れる事柄をそれに準じて解釈してしまうという傾向にあることは、これまでの科学の歴史が示すところでもある。本研究は、これまで当然のように受け入れられてきた定説が、そうでない可能性が高いことを数多くの実例によって示し、むしろ沖縄地方では明和津波が唯一の大津波と呼ばれ得る津波であった可能性が高いことを示している。このことは、沖縄本島地方で大津波の痕跡がなんら見出されていないことの稀有さとも整合性を見せている。, 研究報告書}, title = {堆積物調査が証す琉球列島における歴史及び先史津波}, year = {2013} }