@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02008059, author = {Yogi, Minako and 與儀, 峰奈子}, journal = {沖縄英語教育学会紀要, SELT-Okinawa review}, month = {Mar}, note = {会話分析あるいは談話分析とよばれる研究領域には様々なアプローチが存在し、それぞれの手法でいわゆる文法を越えたより広いレベルを研究対象にしている。特に組会言語学者や言語人類学者の行う会話分析/談話分析では、実際の会話が録音され、その詳細が言謎・分析される。そして会話参加者によるコミュニケーション活動がどのような特質を持ち、いかなる影響を受け、どのような効果を生み出すのか、などが研究される。会話/談話に対するこのようなアプローチは多くの成果を上げ、母国語話者(特に英語母国語話者)の談話能力及び談話構造の解明に多大な貢献をしてきた。本稿では、英語を母国語としない話者の英語による会話の記述・分析を行った。分析対象としたのは日本人女性同士の会話と、日本人女性と台湾人男性による会話、及びアメリカ人男性同士の会話で、いずれも1991年に米国ミシガン州にて録音されたものである。協力して頂いた日本人女性2人と台湾人男性は、録音当時3年から5年のアメリカ滞在経験を持つ大学院生で、比較的高い英語運用能力を有する話者であった。会話における個々の発話(utterance)はそれぞれ重要な機能を担っている\nと考えられるが、本稿では特に話題変換のbpic Change)、割り込み(interruption)/重複(overlap) 、会話物語(narrative) の3つの観点に絞り考察を行った。話題変換が生じているところでは、漸進的話題権移(topic shade sequence)や相互交渉的及び一方的話題推移(collaborative and unilateral topic transitions)が観察された。 また、話題変換を示すために格言的結論(aphoristic conclusion)や沈黙(silence)が使用されている例もあった。割り込み(interruption)/重複(overlap)は多くの研究では同時発話(simultaneous speech)の一種と捉えられ形式面を重視した定義がなされているが、本稿ではMurray (1985) の心理的側面を重視した特徴付けを採用した。分析したデータの中には、2人の会話参加者が全く同時に同じことを発する例や、先行発話の終了を待たずに次の話題に移行する割り込みの例等が観察された。会話物語に関してはLabov (1972)の分類に従って分析した。Labovによると会話物語は、話の概要(abstract)・話の場、時、登場人物(orientation)・話の中に出てくる出来事(complicating action)・その出来事の評価(evaluation)・その出来事の結末(resolution)・話の終結(code)の6つの要素から構成される。最初にどのような話であるか宣言され、いつ、どこで誰が登場するかが提示され、実際どのような出来事が起こり、どう決着がついたのかが述べられ、最後に終結の表現が加えられる。今回分析した会話物語にも同様の要素が観察された。本稿で取り上げた3点に関する限り、英語を母国語としない話者でも運用能力が比較的高ければ、英語母国語務者の会話と同じような特徴が観察された。この結果に基づき、さらにより効果的なコミュニケーショシ活動を可能にするため、会話分析・談話分析で得られた知見を英語教育でも活用すべきであることを示唆する。, 論文}, pages = {1--29}, title = {Conversational Analysis : Data From Native and Non-Native Speakers of English}, volume = {3}, year = {2001} }