@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02008277, author = {Ikeda, Kyle and イケダ, カイル}, issue = {2}, journal = {International journal of Okinawan studies}, month = {Dec}, note = {本論文では、かつての戦地が沖縄戦の生存者とその子孫にとっていかなる意義と意味を有しているかということの例示として、目取真俊の小説およびノンフィクションについて考察する。まず目取真の小説に描かれた第一世代の戦争生存者について分析し、その次に、世代を越えた戦争の記憶がどのように表現されているかについて究明する。戦争の過去を持つ場所で生まれ育った経験は、ホロコーストの生存者の第二世代のような「地理的に強制追放された追記憶」よりもより「追体験的」な語りと想像を展開する傾向にある追記憶、すなわち「地理的に隣接した追記憶」を生み出す。目取真はその小説の中で、沖縄戦が起こった具体的な場所と背景についての深い理解をもとにして戦争生存者の戦争に対する記憶を追体験的に語り、想像している。こうした考察以前に、私はまず日本の戦後世代の全体的な考え方と生存者第二世代のもつより特定的な考え方との間にどのような差異があるかについて論じ、目取真の小説を、生存者第二世代の追記憶と文学の表現の文脈の中に位置づける。最後に、沖縄を観光イメージの風景に塗り替えようとする戦後から現代までの試みに対し、戦争に関する幾層にも交錯した意味がいかに沖縄の風景に生命を吹き込んできたか、その重要性について論じる。, 論文}, pages = {37--60}, title = {Geographically-Proximate Postmemory : Sites of War and the Enabling of Vicarious Narration in Medoruma Shun's Fiction}, volume = {3}, year = {2012} }