@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02009968, author = {寺石, 悦章 and Teraish, Yoshiaki}, issue = {38}, journal = {人間科学 = Human Science}, month = {Mar}, note = {シュタイナーとフランクルは中心的な活動分野こそ異なるものの、その思想には多くの類似点が見出される。本稿では不死と再生、中でも再生に注目して、両者の思想を比較考察する。両者はいずれも、自我または人格(あるいは精神)が死によっては崩壊せず、死後も存続すると考えている。またそのような存在が再び身体を備えて生まれてくることを認めている。このような意味において、両者は不死と再生を認めていると言って差し支えない。とはいえ19 世紀後半から20 世紀前半にかけて流行した心霊研究に対してはきわめて批判的であり、自らの立場をそれとは明確に区別している。その最大の根拠は、心霊研究の手法が唯物論的であって、精神を研究する手法として適切でないという点にある。人間は経験を重ねることで向上・進歩・進化するというのが、両者に共通する基本的な態度である。一度の人生はそのための期間としてあまりに短いが、再生によってそのためのさらなるチャンスが与えられる。フランクルの再生の思想はこの点に集約されている。彼らよりも前の時代に、理論的に再生思想にたどり着いたレッシングがいる。彼のそれも向上・進歩・進化の思想であり、再生に積極的な意義を認める。一方で輪廻といえば仏教思想がその代表とされてきた。しかしそれは解脱、すなわち再生しないことを目標とするもので、再生に積極的な意義を認めていない。シュタイナーは自らの考えに適うものとして、仏教ではなくレッシングの思想を高く評価する。, 紀要論文}, pages = {9--40}, title = {シュタイナーとフランクル : 再生をめぐって}, year = {2018} }