@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02015202, author = {砂川, 浩一 and Sunakawa, K.}, issue = {2}, journal = {沖縄農業}, month = {Dec}, note = {本実験は,サツマイモの品種間交配において,一般交配組合わせおよび特定組合わせを対象として,実生時代より実生第1年目の個体における塊根収量および切干歩合についての遺伝子の発現機構と組合わせ能力を知るために行なったもので,その概要を示すと次のとおりである.1.実生苗床における茎長と茎葉重は,茎長および茎葉重の大きい母本の組合わせ程そのF_1集団の平均値茎長,茎葉重,その他の形質とも大で,且その変異の幅も広いが,小さな母本の組合わせでは,F_1集団の形質も小さく変異の幅も狭い.2.実生苗床の直根肥大は,母本が多収型であればある程,直根の肥大度も大きく,変異の幅も広いが,その他に母本の違いによっても著しく変異の幅が拡大される.3.実生第1年目の塊根収量は,母本の生産力の高い程,F_1集団の生産力も高く,且変異の幅も広いが生産力の低い母本の組合わせ程,F_1集団の生産力も低く変異の幅も狭い.4.F_1集団の塊根重に関する遺伝子の発現をみると,遺伝子のH効果が大きく現われ,D効果は左程大きく現われない.また,H効果は,生産力の低い母本の組合わせにおいて大きく現われるが,生産力の高い母本の組合わせにおいては小さい.5.切干歩合についてみると,母本が切干の組合わせ程,そのF_1集団の切干歩合も高く,且変異の幅も拡大されるが,低切干の組合わせ程,F_1集団の切干歩合も低く,その変異の幅も狭い.6.切干歩合に関する遺伝子の効果をみると,D効果が大きく,gene作用は負の方向に働くものと考えられる.これが原因で高切干の組合わせ程,H効果は小さく,低切干の組合わせ程,H効果は現われる.7.F_1集団において,塊根重と切干歩合との間に相関は認められないが,最高収量の個体の切干歩合は,概して,そのF_1集団の平均値近くに分布することから,選抜にあたっては,収量のみによらず,切干歩合を調査の上,切干歩合の中程度の個体を選抜することが最も望ましい.8.実生苗の直根大と第1年目の塊根重についてみると,肥大率および直根肥大度と第1年目の集団としては,高い相関を示すが,直根の大きさ別の個体については,有意な差がみとめられず,肥大しない個体との間には明らかに有意な差がみられた., 論文}, pages = {13--20}, title = {サツマイモの品種間交配における主要形質に関する交配組合わせ能力 第1報 実生苗床における形質と実生第1年目における形質の関係について}, volume = {5}, year = {1966} }