@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02015256, author = {久貝, 晃尋 and 国仲, 重男 and Kugai, Akihiro and Kuninaka, S.}, issue = {1}, journal = {沖縄農業}, month = {May}, note = {サトウキビの成熟について気象並びに栽培面からブリックスに及ぼす影響について検討してみた.(1)沖縄における気温は年平均気温22.1度で主要糖業国に比較して僅かに低いが,成熟期の異常高温でブリックスの上昇をはばんでいる年がある.(2)降水量は年2,178mmで湿潤地帯に属するが,その分布が不均一で生育旺盛期および生育後期は干ばつで被害を蒙る年が多く,成熟期には降水量にわざわいされて成熟が阻害されている.(3)生育後期は降水量が成熟に関与するが,成熟期は降水量と気温が影響を受けている.降水量が月50mm以下,降水回数10回以下(0.1mm以上)で成熟を促進せしめている.(4)生育後期の台風は成熟に大きな被害を与えているが成熟直前の台風は特に被害が大きい.台風年は12月迄ブリックスは横ばい状態に経過する.成熟期の気温が低く,降水量の少ない好気象条件でも台風にわざわいされて成熟が緩慢である.(5)今年期の生育後期は土壤水分が少なくブリックスの上昇は促進されたが成熟期は異常高温で一部の地域を除き成熟は横ばい状態であった.(6)病害虫の発生が多く,めい虫,めんが虫,ねずみ,タカラマルカイガラ虫、赤腐病,白星病等はブリックスを低下せしめている.(7)耕土の浅い地帯,白星病の発生の多い地帯は土壤水分不足と秋の気節風,気温の低下で葉の枯れ上りを早めている.枯れ上りから収穫までの期間が長いほど,ブリックスの低下率は高い.(8)3要素とブリックスとの関係はジャーガルでは窒素の効果が高く,マーヂでは加里の効果がもっとも高いが,気象条件によってその傾向が認められない年がある.(9)培土することによって成熟を促進せしめるが,培土量が多すぎたり,時期を失すると逆に成熟が咀害される傾向にある.植溝の浅い蔗園では培土によって生育量が増加した場合,台風の襲来しない年は僅かにブリックスが低下することがある.培土区は茎長が長いため倒伏するのに対し無培土区は茎長が短く倒伏する蔗茎が少ないからである.植溝の深さが適当な場合はその傾向はみられない.(10)早期に出現した有効茎はブリックスが高い.(11)肥料は複合肥料より化成肥料が高い傾向を示している.(12)畦巾は120cm~135cmの間がブリックス高<,株間はマーヂにおいては狭くすると僅かに低下している.(13)株出し回数が長くなるとブリックスは低下する.(14)生育後期の青葉数が多く,成熟期には少なくなった方が成熟を促進せしめる.生育後期の青葉数が少ない蔗園は一般にブリックスが低い., 論文}, pages = {15--23}, title = {サトウキビの成熟について}, volume = {8}, year = {1969} }