@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02015266, author = {金城, 政勝 and Kinjo, Masakatsu}, issue = {2}, journal = {沖縄農業}, month = {Dec}, note = {(1)飯島(1940~41)は台湾において,カンシヤシンクイハマキに対する,Sterilizing effectが認められるのは31~32℃の付近であると想像し,また沖縄において東・大城(1969)は室内におけるカンシヤシンクイハマキの飼育結果からsterilizing effectは28~29℃付近からあると報告しているが,それらの温度が沖縄の圃場において実在するかどうかについて調査したので報告した.(2)気温は7月上旬から28℃前後となり,それが9月上旬頃までつづく.圃場(裸地)温度は6月まではほとんど26℃以下であるが7月になると急速に上昇し,30℃前後となり,34℃にも達する.すなわち圃場温度は気温よりも高いことがわかる.(3)旬別気温の日変化をみると7~8月の気温では東・大城(1969)が示した28℃以上の時間が1日の半分以上あるのに比し,圃場温度は28℃以上が1日の内16時間(3分の2)以上もある.(4)サトウキビ畑地における温度の日変化は裸地の日変化とほぼ以ており,東・大城(1969)が推定した,カンシヤシンクイハマキの無受精卵が多くなる28℃以上の温度が圃場において,沖縄の7~8月に存在することがわかった.(5)圃場においては夏植えサトウキビ畑より株出し畑が,株出し畑より春植え畑の温度が高く,夏植えサトウキビ畑においては無受精卵の割合が少なくなり本虫の発生が多くなることがうなずかれる.沖縄県立糖業試験場(1921~25),山崎(1937),東・大城(1969)は夏植えサトウキビに被害の多いということを報告しており,その理由としてサトウキビ在圃期間の長短による昆虫生態系の安定度に起因するものだろうとしているが,その他に夏季の高温による無受精卵の割合の多少も影響しているものと考えられる.(6)カンシヤシンクイハマキは展開葉のもっとも新鮮な葉に産卵が多く,加害はその展開葉の節の部分に多いとされているが,この第1展開葉鞘内側の温度は枯葉の節の部分よりも高いということから本虫の繁殖からすればその産卵,加害場所は不利であるといえる.しかし,サトウキビ栽培上は有利であると考えられる., 論文}, pages = {30--38}, title = {カンシヤシンクイハマキ無受精卵の産下率と夏の温度について}, volume = {8}, year = {1969} }