@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02015330, author = {金城, 美恵子 and Kinjo, Mieko}, issue = {1}, journal = {沖縄農業}, month = {Jul}, note = {1.本報告は1973年1月から9月にかけて行なった,コナガPlutella xylostella(L.)の室内飼育による生育期間と産卵,寿命に関する調査の結果をまとめたものである. 2.コナガは卵からふ化したのち4令の幼虫期と,前蛹,蛹期を経て羽化し成虫に至る. 3.卵期間は1月から2月に餌育したものが最長で5.2日,4,5,6月と高温になるにしたがい卵期間はしだいに短くなり,8月には2.0日であった. 4.幼虫期間は1~2月が最長で11日,4月は8.9日,5~6月は6.7日,6月は6.6日,7月は6.8日,8月は6.1日であった. 5.雌雄別の生育日数については,卵から幼虫期に差は認められないが,蛹期はわずかに雄の方が長かった. 6.卵から羽化までの全生育期間は最長が1月から2月にかけての23.9日,最短の12.1日でその間の月は中間の日数を要した.このことからコナガの年間世代数は少なくとも15回以上くり返すものと推定された.また,コナガの卵から羽化までの全生育日数は温度に左右されることがわかった. 定温(25±1℃)で飼育した時の全生育期間は4月から5月にかけては16.0日,5月は15.7日であった. 7.1973年の実験室内の室温は1月から2月にかけては約21.1℃で最低平均室温を示した.1月から2月にかけては他の月と比較して日変化が大きいことがわかった. 8.交尾時間は約60分,交尾終了後,ただちに産卵を開始する.なお,交尾・産卵行動についても述べた. 9.産卵は冬季に多く,1雌当たりの平均総産卵数は180.8卵で羽化後2日目までに総産卵数の60パーセントを産み,その後はしだいに産卵が減少し死亡時までそれを継続した.夏季は産卵数が少なく,羽化後1日目で全体の60パーセントを産み2日目までに全体の90パーセントを産み終えた.6月の個体群は中間型を示した. 10.雌成虫の寿命は冬季に長命で12.6日,夏季に短命で2.4日であった. 11.コナガの成虫期における産卵能力と寿命の長短は幼虫期の温度条件で決定されると推察された., 論文}, pages = {17--24}, title = {沖縄におけるコナガ Plutella xylostella (L.) の生活史 ―室温におけるコナガの生育期間と成虫の産卵・寿命―}, volume = {14}, year = {1976} }