@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02015333, author = {山盛, 直 and 大山, 保表 and Yamamori, Naoshi and Oyama, Hohyo}, issue = {1}, journal = {沖縄農業}, month = {Jul}, note = {リユウキュウマツの育苗試験の一環として,ペーパーポットの種別選択の目的で,仕立数の異なる3種類のポットを用いて,1年生苗木の生育試験をおこなった.ポットの種類は,FH608(400ポット/㎡),FH508(600ポット/㎡)およびFH408(1000ポット/㎡)の3種である.1生育シーズンを終えた1年生苗木の苗高および地際直径は,仕立数の少ないポット程大きい値をしめした.生育期間中の観察によれば,仕立数の最も多いFH408は徒長が目だち,生育中途で倒伏し正常な苗木は皆無であった.また,ついで仕立数の多いFH508においても,一部倒伏苗木が観察された.掘取り調査により各ポット種別の苗木形質を比較すると,地上部および地下部の各形質ともに,仕立数の少ないポット種別の順,すなわち,FH608,FH508,FH408の順に悪くなり,特にFH408は他に較べて著しく小さい値をしめした.苗高15cm以上を山出苗とした場合の得苗率は,仕立数の少ないポット種別程大きく,特に最も仕立数の多いF408の得苗本数は皆無であった.以上の結果から,最も密度の高いFH408は,リュウキュウマツの育苗用として不適格なポットと断定して良い.また,ついで密度の高いFH508も生育中の観察によれば,必ずしも健全苗とは云い難く,苗高15cm以上の得苗率も比較的低いため,適当な育苗ポットとは云い難い.密度の低いFH608は,前二者に較べて苗木の生育状況は最も良好であり,また得苗率も比較的高いので,試験に用いた3種の中では,育成績が最も良好であった.リュウキュウマツの特性として,幼令木は秋芽を年1~2回出すことが知られている(5).また,1年生苗木でも秋芽とともに輪枝を出すことが多く,仕立密度の高い程着枝量が少なくなり,軟弱な形質苗のできることが指摘されている(6).本実験では,枝条を着けた苗木は殆んどみられず,よって最も密度の低いFH608においても,リュウキュウマツの育苗密度としてなお高いことが推定される.以上のことから,より密度の低いポット種別を用いた育苗試験の必要があろう.なお,試験終了後のポット苗木は,琉球大学与那演習林において,植栽試験を実施中である.記録によれば,1975年2月に植栽し,1年経過後の1976年3月の調査で,活着率約80%をしめし,比較的好成績を得ている.したがって,前述したように,リュウキュウマツのペーパーポットによる林分造成は,ジカマキ造林に比較して,下刈回数の減少等によって,林分造成に要する経費の節減が期待される., 論文}, pages = {33--37}, title = {ペーパーポットにおけるリュウキュウマツの育苗試験}, volume = {14}, year = {1976} }