@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02016551, author = {儀部, 茂八 and GIBU, Shigehachi}, issue = {1}, journal = {南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical resources technologists}, note = {沖縄で生産されているさとうきびについて脂質分析した結果,表皮総脂質は0.74%,中心部は0.12%であった.超臨界ガス抽出の抽出率は,クロロホルムを用いた有機溶剤に対して約6割ぐらいの回収率であった.フィルターケーキの総脂質は9.79%であった.さとうきび総脂質のうち炭化水素は6.26%,ステロールエステルは1.61%,真正ワックスは2.08%,ワックス(2)ベータージケトンを含む(DNPH陽性)は1.39%,トリグリセリドは痕跡,遊離脂肪酸は3.00%,高級アルコールは3.25%,ステロールは3.95%,極性脂質は78.4%であった.中心部では,炭化水素は6.26%,ステロールエステルは0.80%,真正ワックスは0.63%,遊離脂肪酸は0.94%,高級アルコールは1.60%,ステロールは0.80%,極性脂質は91.2%であった.超臨界ガス抽出では,炭化水素は7.30%,真正ワックスは14.6%,ワックス(2)は4.90%,未同定+トリグリセリドは6.10%,遊離脂肪酸+高級アルコールは2.40%,ステロールは7.90%,極性脂質は53.4%であった.フィルターケーキでは,炭化水素は31.0%,真正ワックスは17.7%,トリグリセリドは1.10%,高級アルコールは2.10%,ステロール+極性脂質は45.9%であった.廃糖蜜から抽出した粗ワックスではワックス(2)DNPH陰性は7.00%,高級アルコールは17.5%,ステロール+極性脂質は78.5%であった.脂肪酸組成では,C16:0の割合が最も高く,総脂質量の約36%の割合を占め,次にC18:2及びC15:0の順に高かった.更に,表皮炭化水素のガスクロマトグラムの結果,主成分はC-27の直鎖アルカン,即ちへプタコサンである事がわかった.第2の成分は,炭素数が1個少ないn-ヘキサコサンで,結局炭化水素は直鎖型アルカンのグループが主成分を占めているという事がわかった.廃糖蜜ワックスの高級アルコールアセテートの質量分析の結果,これは直鎖アルカンのような,直鎖のアルキル鎖を含んでおらず,この区分の薄層クロマトグラフィーでの移動度はステロールの極性が非常に強いという事などから考えて,テルペンアルコール,中でもテルペンジオールのエステルではないかと考えている.これらの結果より,表皮ワックス(2)には,DNPH陽性のワックスがあるが,廃糖蜜では,同様の位置に存在するワックス(2)でも,DNPH陰性であった.これは,バガスに移行したためと思われる.超臨界ガス抽出は,今回の条件では真正ワックスだけを選択的に抽出する事は難しいが,褐変しやすいリン脂質やクロロフィルが抽出されないので,非常に色の淡い物が得られる.これは抽出後の精製操作の簡略化という観点から,非常に有利な点である., 論文}, pages = {7--14}, title = {[報文]甘蔗表皮付着油脂成分とフィルターケーキ・廃糖蜜含有油脂成分の抽出と特性について}, volume = {8} }