@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02017633, author = {岩井, 香寿美 and Iwai, Kasumi and 河名, 俊男 and Kawana, Toshio}, issue = {8}, journal = {沖縄地理}, note = {沖縄島における完新世サンゴ礁が海面近くに形成されたのは,西海岸中部の比謝川河口付近では暦年代で6300~5600 年前,北部の本部半島北海岸では約5500 年前に遡る.当時は礁嶺が未発達なため,海岸には現在よりも強い波が襲来した.前者では上記のサンゴ礁が形成される前に,沖縄貝塚時代前Ⅰ期の考古遺跡が海岸からやや離れた場所に立地した.その後,前者では約4500~3800 年前に,後者では約3600~3500 年前に礁嶺-礁池系のサンゴ礁地形が発達し,波の穏やかなサンゴ礁域が出現した.そのような環境下で,両地域には沖縄貝塚時代前Ⅳ期以降の考古遺跡が海岸低地や海岸砂丘上にも立地するようになった.東海岸のうるま市伊波丘陵周辺域の遺跡群の立地は,石川付近における入江の形成とその後の砂州島や砂州の発達に伴う内湾・潟湖の出現と汽水域の形成に係わっている.沖縄貝塚時代前Ⅴ期における海岸付近の考古遺跡の欠如の要因として,約3400 年前の沖縄島東南方からの津波の襲来が示唆される.}, pages = {25--36}, title = {[論説] 沖縄島における過去数千年間の自然環境と考古遺跡の立地} }