@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02017642, author = {宮内, 久光 and Miyauchi, Hisamitsu}, issue = {13}, journal = {沖縄地理}, note = {本稿ではこれまで発表された離島を対象とした人文地理学の学術論文625本の情報をデータベース化し,それを用いて発表年や研究分野などを集計することで,全国の離島研究のなかでの沖縄離島論文の特徴と位置づけを明らかにした.沖縄離島を対象とした地理学研究は,134本の論文が発表された.これは全離島論文の21%を占める.すなわち,沖縄離島の研究は,スタートこそ1962年と遅かったが,その後半世紀を経て日本の離島研究の中で最も蓄積が多い海域となった.また,地理学が研究テーマとして扱い始めた時期が比較的新しい医療,知覚・行動,観光,交通などの研究分野で沖縄離島を対象とした研究が多い.このように系統地理学を基盤とする第2の型では離島研究全体をリードしているが,島の空間そのものを対象とする第1の型の研究の蓄積は弱い.沖縄離島を対象とした134論文のうち,沖縄離島全域を対象として,離島地域の構造や特質の解明を目的とする論文が1割程度と少なく,多くは個別の島を対象とした論文が多いこと,4つに分類した圏域別にみると,北部圏から八重山圏まで万遍なく研究対象地域に選ばれていることが明らかになった.今後,沖縄の離島研究が,世界の島嶼研究の先導になるには,海外の研究者と連携をとり,国内の「離島研究」からグローバルな視点の「島嶼研究」へと進化させること.その際,今日的な島の課題と問題解決型の研究を行うこと,が必要になるであろう.}, pages = {17--34}, title = {[論説] 沖縄県の離島を対象とした人文地理学研究の動向} }