@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02017904, author = {Yoshimoto, Yasushi and 吉本, 靖}, issue = {66}, journal = {琉球大学欧米文化論集 = Ryudai Review of Euro-American Studies}, month = {Mar}, note = {日本語の時制辞は形容詞述語と否定述語が同じパターンを示し、異なるパターンをとる肯定動詞述語と対照的である。沖縄語も日本語と同様の対照性を示す。本稿では、分散形態論の枠組みを用いて両言語におけるこのような時制屈折パターンを分析した。その結果、日本語と沖縄語に見られる述語屈折パターンの表面上の同一性は異なる要因によりもたらされるものであることが明らかになった。
本稿ではまた、日本語の文末に現れる丁寧辞「です」の分布に関する事実を「です」の持つ範疇選択特性をもとに考察した。丁寧辞「です」は TP を範疇選択するように見えるが、実際は T の補部にある範疇(aP, vP, NegP など)を選択していると考えられる。このことを説明するために斎藤(2018, 2020)の提唱するラベリングのメカニズムを採用し、さらに日本語の時制辞が弱い主要部であることを提案した。これにより、「です」の分布が正しく説明されることを示した。
最後に、Nishiyama(1999)が提唱する日本語の形容詞述語の分析を考慮に入れ、本稿で提案する形容詞述語や丁寧辞に関する分析を吟味した。Nishiyama は日本語の形容詞述語は主要部 Pred を含むとしているが、その分析を採用した場合でも、いくつかの仮説を採用することにより本稿で提案した分析は維持できることを示した。}, pages = {23--52}, title = {Tense Inflection, C-selection, and Labeling in Japanese and Okinawan}, year = {2022} }