@phdthesis{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02019660, author = {Vongxay, Phonemany and ヴォンサイ, ポーンマニー}, note = {本研究は、海外援助を得たミクロレベルの農村開発の3つ事例の分析により、 「Lao Way」の内発的発展という新しい流れをもたらす可能性を論じるものである。研究方法は、海外援助を得たヴィエンチャン近郊の2つの農村(リンサン村とターサン村)と遠隔県の農村(カムペードン村)での比較調査で、質的調査と量的調査を行い、国際社会学の視点から実証的に分析した。これらの調査では、ラオス政府主導のトップダウン型の開発(リンサン村)、ボトムアップ的な特徴をもつ開発(ターサン村)、公衆衛生や栄養問題、教育など基本的ニーズの向上をプライオリティとする開発(カムペードン村)における内発的発展の視点から見た課題を明らかにし、海外援助を得たそれぞれの村が特性に合わせた持続可能な開発にどのように取り組もうとしたのか、その経緯や地域社会における課題解決の方策を量的調査と質的調査で明らかにすることを試みた。結果として、ボトムアップ的な特徴をもつ開発スタイルが内発的発展のために有効であること、そのためには政府や海外援助などの外部からの「サイドサポート」が大きな役割を果たしていること、村における中間レベルのアクターが「Lao Way」をより実践可能な形で叶えるために重要であることが明らかになった。 中間レベルのアクターは国家と地域社会の間で双方の役割やパワーバランスに偏りが出ないような調整役となるだけでなく、村レベルの社会にとっては活動を通して生産力の向上や政府機関と協力体制を築く効果をもたらし、社会主義国のラオスであってもボトムアップ式の開発方法を取り入れることによって、持続可能な内発的発展となる可能性が高いと結論づけた。}, school = {琉球大学, University of the Ryukyus}, title = {グローバル化の時代におけるラオスの内発的発展 ―海外援助を得た3つの村の事例から―} }