@article{oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02019803, author = {望月, 直人 and Mochizuki, Naoto}, issue = {12}, journal = {地理歴史人類学論集}, month = {Mar}, note = {1878 年末、清朝の武官―具体的には広西省潯州協副将―李揚才が反乱を起こし、ベトナ ム李朝の末裔を名乗ってベトナム北部へ侵入した。この事件は、ベトナムの保護国化を目指 すフランスと伝統的な「天朝」と「藩属」の関係を阮朝との間にも築いていた清朝の競合に 少なからず影響を与え、後の清仏戦争につながってゆく。 では、この李揚才事件は、どのような歴史的背景から生じたものと理解すればよいだろう か。そもそも清朝の武官がベトナム王朝の末裔を名乗って蹶起するという事件は、他に類例 を見ない。また、当時のベトナムでは、黒旗軍など中国から流入した華人私兵集団が割拠し ていたが、李揚才は歴とした清朝の高位の武官であって、一見のところ、同列には語り得な い。 ただ、すでに指摘されているように、その武装反乱の間、李揚才は華人私兵集団と提携し た。本稿は特にその点を掘り下げて考察し、李揚才が清朝官員として軍務についていた時期 から華人私兵集団と関係を結び、それが彼の蹶起につながったという仮説を提示する。}, pages = {76--92}, title = {「中國武員無端生事」 -李揚才事件(1878‐79年)に関する一考察-}, year = {2023} }