ログイン
言語:

WEKO3

  • トップ
  • ランキング
To
lat lon distance
To

Field does not validate



インデックスリンク

インデックスツリー

メールアドレスを入力してください。

WEKO

One fine body…

WEKO

One fine body…

アイテム

{"_buckets": {"deposit": "3ba06e36-9c16-48fb-b94e-e51757af82ac"}, "_deposit": {"id": "2004138", "owners": [1], "pid": {"revision_id": 0, "type": "depid", "value": "2004138"}, "status": "published"}, "_oai": {"id": "oai:u-ryukyu.repo.nii.ac.jp:02004138", "sets": ["1642837662304", "1642838405494"]}, "author_link": [], "item_1617186331708": {"attribute_name": "Title", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1551255647225": "Mark Twain as a Janus-faced Critic of the Old and New Worlds in The Innocents Abroad", "subitem_1551255648112": "en"}, {"subitem_1551255647225": "『赤毛布外遊記』:マーク・トウェインのヤヌス的文明批評", "subitem_1551255648112": "ja"}]}, "item_1617186419668": {"attribute_name": "Creator", "attribute_type": "creator", "attribute_value_mlt": [{"creatorNames": [{"creatorName": "Akamine, Kenji", "creatorNameLang": "en"}]}, {"creatorNames": [{"creatorName": "赤嶺, 健治", "creatorNameLang": "ja"}]}]}, "item_1617186476635": {"attribute_name": "Access Rights", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1522299639480": "open access", "subitem_1600958577026": "http://purl.org/coar/access_right/c_abf2"}]}, "item_1617186626617": {"attribute_name": "Description", "attribute_value_mlt": [{"subitem_description": "1869年に出版されたThe Innocents Abroad(『赤毛布外遊記」)は、作者マーク・トウェインが1867年6月から11月までの約5か月間、蒸気船クウェーカーシティ号によるヨーロッパと聖地巡礼の旅にサンフランシスコのアルタ・カリフォルニア紙の特派員として同行し、旅先から書き送った58通の手紙を基に書き上げた旅行記である。マーク・トウェインは、本作品の他にも、Roughing It(1872)、A Tramp Abroad(1880)、Following the Equator(1897)等の旅行記を書いているが、ベストセラーとなったのはこのInnocents Abroadのみで、本作品が彼の旅行記の中でも最も高い評価を得ており、「アメリカ人が書いた海外旅行記の中で最も人気のある本」と評されている。本作品の重要な特徴は、作者自身も序文で公言しているように、ヨーロッパと東洋を先人の目、つまり当時広く読まれていたガイドブックを通じて、ではなく「自分の目」で見るという作者のリアリストとしての自覚と視点にある。このことは、ノーマン・フォースターが、1869年を、本作品が出版された年という理由から、アメリカン・リアリズムの出発点としていることでも裏書きされている。マーク・トウェインは、訪問する各地での見聞記の中に、ヨーロッパを中心とした旧世界のみならず新世界アメリカの人間と社会、文明全般についての正鵠を射る批判を行っている。アメリカについては、まず同行者の中の「巡礼者」と呼ばれる人々の、訪問先での先入観に影響された誤った価値判断や宗教的偽善を風刺する一方で、アメリカ人一般の物欲に根差したゆとりのない生活ぶりを批判している。旧世界については、彼の文明評価の尺度である「庶民の経済的、道徳的水準」を当てはめて、イタリアにおける貧困にあえぐ庶民と栄華をきわめる教会との間の断層、聖地パレスチナでの庶民の貧困などの厳しい現実に直面して味わう幻滅の悲哀が語られている。マーク・トウェインは、アメリ力人としての誇りを前面に押し出し、旧世界の風物に対するアメリカの風物の優位、例えばイタリアのコモ湖やパレスチナのガリラヤ湖よりもカリフォルニア、ネヴァダ両州にまたがるターホー湖の方がはるかに美しいし、ヨルダン川よりもニューヨーク市のブロートウェイ通りの方が大きいことなどを自慢する。しかし、彼の手法は、基本的にはリアリストの手法であり、新旧両世界に向けた彼の風刺や批判には客観性がある。本作品でもマーク・トウェインは、過去の文明と将来の文明の間に立って双方を鋭い眼差しで見透す、いわば双面神ヤヌスのような批評家であり、本作品は、彼自身のみならずアメリカン・リアリズムの発展の前ぶれ又は先駆けとして重要な意義と内容をもつものであると言えよう。", "subitem_description_type": "Other"}, {"subitem_description": "紀要論文", "subitem_description_type": "Other"}]}, "item_1617186643794": {"attribute_name": "Publisher", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1522300295150": "ja", "subitem_1522300316516": "琉球大学教養部"}]}, "item_1617186702042": {"attribute_name": "Language", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1551255818386": "eng"}]}, "item_1617186783814": {"attribute_name": "Identifier", "attribute_value_mlt": [{"subitem_identifier_type": "HDL", "subitem_identifier_uri": "http://hdl.handle.net/20.500.12000/7509"}]}, "item_1617186920753": {"attribute_name": "Source Identifier", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1522646500366": "ISSN", "subitem_1522646572813": "0919-4215"}, {"subitem_1522646500366": "NCID", "subitem_1522646572813": "AN10439198"}]}, "item_1617186941041": {"attribute_name": "Source Title", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1522650068558": "ja", "subitem_1522650091861": "言語文化研究紀要 : Scripsimus"}]}, "item_1617187056579": {"attribute_name": "Bibliographic Information", "attribute_value_mlt": [{"bibliographicIssueDates": {"bibliographicIssueDate": "1992-07", "bibliographicIssueDateType": "Issued"}, "bibliographicIssueNumber": "1", "bibliographicPageEnd": "45", "bibliographicPageStart": "25"}]}, "item_1617258105262": {"attribute_name": "Resource Type", "attribute_value_mlt": [{"resourcetype": "departmental bulletin paper", "resourceuri": "http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]}, "item_1617265215918": {"attribute_name": "Version Type", "attribute_value_mlt": [{"subitem_1522305645492": "VoR", "subitem_1600292170262": "http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85"}]}, "item_1617605131499": {"attribute_name": "File", "attribute_type": "file", "attribute_value_mlt": [{"accessrole": "open_access", "download_preview_message": "", "file_order": 0, "filename": "No1p25.pdf", "future_date_message": "", "is_thumbnail": false, "mimetype": "", "size": 0, "url": {"objectType": "fulltext", "url": "https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/record/2004138/files/No1p25.pdf"}, "version_id": "ef296d02-25cf-4095-8324-0f3e8dba6332"}]}, "item_title": "Mark Twain as a Janus-faced Critic of the Old and New Worlds in The Innocents Abroad", "item_type_id": "15", "owner": "1", "path": ["1642837662304", "1642838405494"], "permalink_uri": "http://hdl.handle.net/20.500.12000/7509", "pubdate": {"attribute_name": "PubDate", "attribute_value": "2008-10-16"}, "publish_date": "2008-10-16", "publish_status": "0", "recid": "2004138", "relation": {}, "relation_version_is_last": true, "title": ["Mark Twain as a Janus-faced Critic of the Old and New Worlds in The Innocents Abroad"], "weko_shared_id": -1}
  1. 紀要論文
  2. 言語文化研究紀要
  3. 1号
  1. 部局別インデックス
  2. 法文学部

『赤毛布外遊記』:マーク・トウェインのヤヌス的文明批評

http://hdl.handle.net/20.500.12000/7509
http://hdl.handle.net/20.500.12000/7509
2d94fd4e-cd35-461a-aa1c-446f536cbdbd
名前 / ファイル ライセンス アクション
No1p25.pdf No1p25.pdf
Item type デフォルトアイテムタイプ(フル)(1)
公開日 2008-10-16
タイトル
タイトル Mark Twain as a Janus-faced Critic of the Old and New Worlds in The Innocents Abroad
言語 en
タイトル
タイトル 『赤毛布外遊記』:マーク・トウェインのヤヌス的文明批評
言語 ja
作成者 Akamine, Kenji

× Akamine, Kenji

en Akamine, Kenji

Search repository
赤嶺, 健治

× 赤嶺, 健治

ja 赤嶺, 健治

Search repository
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
内容記述
内容記述タイプ Other
内容記述 1869年に出版されたThe Innocents Abroad(『赤毛布外遊記」)は、作者マーク・トウェインが1867年6月から11月までの約5か月間、蒸気船クウェーカーシティ号によるヨーロッパと聖地巡礼の旅にサンフランシスコのアルタ・カリフォルニア紙の特派員として同行し、旅先から書き送った58通の手紙を基に書き上げた旅行記である。マーク・トウェインは、本作品の他にも、Roughing It(1872)、A Tramp Abroad(1880)、Following the Equator(1897)等の旅行記を書いているが、ベストセラーとなったのはこのInnocents Abroadのみで、本作品が彼の旅行記の中でも最も高い評価を得ており、「アメリカ人が書いた海外旅行記の中で最も人気のある本」と評されている。本作品の重要な特徴は、作者自身も序文で公言しているように、ヨーロッパと東洋を先人の目、つまり当時広く読まれていたガイドブックを通じて、ではなく「自分の目」で見るという作者のリアリストとしての自覚と視点にある。このことは、ノーマン・フォースターが、1869年を、本作品が出版された年という理由から、アメリカン・リアリズムの出発点としていることでも裏書きされている。マーク・トウェインは、訪問する各地での見聞記の中に、ヨーロッパを中心とした旧世界のみならず新世界アメリカの人間と社会、文明全般についての正鵠を射る批判を行っている。アメリカについては、まず同行者の中の「巡礼者」と呼ばれる人々の、訪問先での先入観に影響された誤った価値判断や宗教的偽善を風刺する一方で、アメリカ人一般の物欲に根差したゆとりのない生活ぶりを批判している。旧世界については、彼の文明評価の尺度である「庶民の経済的、道徳的水準」を当てはめて、イタリアにおける貧困にあえぐ庶民と栄華をきわめる教会との間の断層、聖地パレスチナでの庶民の貧困などの厳しい現実に直面して味わう幻滅の悲哀が語られている。マーク・トウェインは、アメリ力人としての誇りを前面に押し出し、旧世界の風物に対するアメリカの風物の優位、例えばイタリアのコモ湖やパレスチナのガリラヤ湖よりもカリフォルニア、ネヴァダ両州にまたがるターホー湖の方がはるかに美しいし、ヨルダン川よりもニューヨーク市のブロートウェイ通りの方が大きいことなどを自慢する。しかし、彼の手法は、基本的にはリアリストの手法であり、新旧両世界に向けた彼の風刺や批判には客観性がある。本作品でもマーク・トウェインは、過去の文明と将来の文明の間に立って双方を鋭い眼差しで見透す、いわば双面神ヤヌスのような批評家であり、本作品は、彼自身のみならずアメリカン・リアリズムの発展の前ぶれ又は先駆けとして重要な意義と内容をもつものであると言えよう。
内容記述
内容記述タイプ Other
内容記述 紀要論文
出版者
言語 ja
出版者 琉球大学教養部
言語
言語 eng
資源タイプ
資源タイプ departmental bulletin paper
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
出版タイプ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
識別子
識別子 http://hdl.handle.net/20.500.12000/7509
識別子タイプ HDL
収録物識別子
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 0919-4215
収録物識別子
収録物識別子タイプ NCID
収録物識別子 AN10439198
収録物名
言語 ja
収録物名 言語文化研究紀要 : Scripsimus
書誌情報
号 1, p. 25-45, 発行日 1992-07
戻る
0
views
See details
Views

Versions

Ver.1 2022-01-27 07:55:50.290029
Show All versions

Share

Mendeley Twitter Facebook Print Addthis

Cite as

エクスポート

OAI-PMH
  • OAI-PMH JPCOAR
  • OAI-PMH DublinCore
  • OAI-PMH DDI
Other Formats
  • JSON
  • BIBTEX

Confirm


Powered by WEKO3


Powered by WEKO3